追取惣巻という謎の伝書を横井氏が保存されています。(ブログ公開後、師よりこれが大坪流馬術であることを教えていただきました。)





発行年月日は元禄15年5月。
差出人は、武原仁平次。受取人は、山岸治左衛門。
元禄15年に発行というのだから大変古いものです。
その時点で7代続いており、さらにいうと差出人の武原仁平次の前の代に書かれている師範「荻田十大夫」は
時代を考えると、丁度、発行された年と同じ元禄15年に亡くなった「荻田十大夫」で間違いはない。それを考えると流儀成立時期の古さを推測できます。
荻田家は、山崎藩の家老の一族で家督を相続した者は、代々、「十大夫」を名乗っています。
百石5人扶持をもらっていました。

免状受取人の山岸治左衛門は、13石3人扶持。免状を貰う4年前の元禄11年から大小姓を勤めています。
山岸家は元々、姫路藩を治めていた本多家に仕えていましたが、本多家移封に伴い職を失い、丁度その頃に大和郡山を治めていた本多家が山崎に移ったので、かつての同僚を頼って仕官し、山崎藩本多家に仕えることになりました。

さて、この追取惣巻。小佐野先生から大坪流馬術であることを教えていただきましたが、大坪流馬術は、山崎藩の御流儀でした。
これが残されていることに深く感謝します。
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山崎藩伝 大坪流馬術「用馬目録」

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